コスパ最高、画面内指紋認証は…?Pixel 6aの率直なレビュー

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Pixel 6aの背面カメラ部
Pixel 6aの背面カメラ部

元Pixel 3ユーザーで現iPhone 13 miniユーザーの私が、Google純正のスマホ「Pixel 6a」を買ってしばらく使用してみての率直な感想を紹介しています。

結論から言うとコスパの化け物だけどディスプレイ内指紋認証は精度が微妙、という印象を持ちました。以下で使用感を深掘りしていきます!

目次

Pixel 6aを購入した理由

元々Pixel 3を愛用していて、その後はiPhone 11 ProiPhone 13 miniなどでAppleに浮気していました。

今回iPhoneからPixel 6aに買い替えてみた理由としましては以下がありました。

  • iPhoneに飽きた
  • iPhone 13 miniを落として縁が欠けてしまって萎えた
  • マスク顔認証に対応されたとはいえ、iPhone 13 miniの顔認証が面倒になった

大きな理由としてはiPhoneを長く使って飽きてしまったというのが一番大きなポイントかなぁと。

iPhone 13 miniはカバーも保護シートも使わず裸で使っていたのですが、手が滑ってアスファルトに落としてしまったので画面こそたまたま割れずに済んだものの、縁が欠けてしまったので少し見た目が悪くなってしまったのもちょっとうーんとなってしまっていて。

あとは顔認証なのですが、いちいちスマホを顔の高さに持ちあげてカメラを注視しなければいけないのが少ししんどくなってしまったので、ディスプレイ内で指紋認証ができるというPixel 6aは一体どんな感じの使用感なんだろう?といった感じで買ってみました。

Googleストアでの価格は53,900円という安さだったのももちろん購買理由です。しかも、期間限定キャンペーンでGoogleのワイヤレスイヤホンである「Pixel Buds A-Series」(11,900円相当)が無料で付いてくるというのが決め手となりました。そういえばPixel 3のときは「Google Pixel Stand」が無料で付いてきたなぁ。

色はSage(薄緑)とChalk(白)とCharcoal(黒)の3種類だったのですが、私の注文のタイミングが遅れてしまったので前の二つの色が人気で届くのが1カ月後とかになってしまっていたため、仕方なく唯一翌日に届くCharcoalを選択しました。

iPhone 13 miniの縁を欠かせてしまった教訓を生かし、今回は保護ケースと保護ガラスフィルムでガチガチに守ることにしました。Amazonで注文しても良かったのですがすぐに欲しかったのでヨドバシカメラに買いに。SIMフリースマホの売り場コーナーがあり、その中で更にPixelのコーナーもあったので、もちろんiPhoneには及ばずともそこそこPixelユーザーは多いのかな?と思います。

Pixel 6aを使用してみての率直なレビュー

ここからは、届いたPixel 6aを実際に使用してみての素直な感想を記載していきます。

Pixel 6aの付属品、外観について

Pixel 6aの付属品

Googleからダンボールが届き、ワクワクしながらもPixel 6aを開封。付属品としては以下が入っていました。

  • 本体
  • USB TypeC-TypeCケーブル
  • USB TypeA-TypeC変換コネクタ
  • SIMピン

最近のスマホはもうどれもこんな感じだと思いますが、至って最小限ですね。

電源-USBアダプタを持っていない方は別途購入が必要です。

持ち上げたときの素直な感情としては「ちょっと重たいな」と思いました。直前に使っていたのがiPhone 13 miniという軽めのスマホ(140g!)だったのでその落差もあったのかもしれません。Pixel 6aは178gです。まぁ、バッテリーが4,410mAhも積まれているので多少の重さは仕方ないですね。

見た目としては背面カメラのところが横一線のバー状に盛り上がっているのが特徴的だなぁと思います。ネット上では賛否両論ありますが私は特に気になりませんでした。全体のデザインは高級感というよりポップ感があるのはPixel 3の頃から変わっておらず、Pixelらしい点だなぁと思います。

指紋やキズをあまり付けたくなくて、すぐにカバーとシートを着けてしまったせいで今は分かりませんが、手触りなどは特に印象には残っていないので至って普通な感じです。

Pixel 6aに備わっている良いところ

Pixel 6aにある良いところを箇条書きにすると以下かなぁと思います。

  • Pixel 6や6 Proと比較してコンパクトな本体サイズ
  • Pixel 6や6 Proと同じプロセッサ、「Google Tensor」
  • 24時間以上使用し続けられる4,410mAhのバッテリー
  • カメラが高機能(消しゴムマジック)
  • IP67の防水機能
  • Felica対応
  • ディスプレイ内指紋認証あり
  • レコーダーの自動音声文字変換機能あり
  • リアルタイム翻訳機能あり
  • OSのアップデートが5年間保障
  • Google One 100GBプランが3カ月無料の特典付き

こうして挙げてみるとお手頃な価格の割に良いところが多く、Pixel 6aはコスパの化け物だなぁと思います。

まずはiPhone 13 miniを購入したところからわかる通り本体サイズがコンパクトなほうが好みな私としては、Pixel 6や6 Proと比較して一番小さくて軽いというのは良い点だなぁと思っています。

このような「廉価版スマホ」にありがちなのは、プロセッサの性能が一世代前になっていたりして高い方のラインとの差別化を図るというのがあるかと思いますが、Pixel 6aに関しては6 Proと同じプロセッサ「Google Tensor」を積んでいるというのは凄いと思います。同時に発売すると「じゃあ、6aでいいじゃん」ってなってしまい6や6 Proが売れなくなってしまうため、戦略的にあえて6aだけ発売を遅らせたりしているのですかね?

プロセッサの名前の「Tensor」は、エンジニアであれば「TensorFlow(テンソルフロー)」というGoogleのライブラリを連想させる文言だと思います。これは機械学習用のライブラリであり、このプロセッサも当然無関係ではなくて、Pixel 6シリーズも機械学習、AI処理に強みを持っています。

これが活かされている機能を挙げるとすれば、自動音声文字変換機能リアルタイム翻訳機能カメラの消しゴムマジック機能などがあります。

自動音声文字変換機能はレコーダーアプリの文字起こしの機能です。実際にレコーダーアプリで自分がしゃべったことを文字起こしさせてみたのですが、精度は8割くらいかなぁという印象ですが、結構使える機能だなぁと感じました。例えば以下のような作業をするような方であれば、Pixel 6aを使うとかなり作業の負担を軽減できると思います。

  • 会議の議事録を作成する
  • インタビューから記事を起こす
  • 書籍やブログの記事を書く

また、消しゴムマジックという機能も面白く、撮った写真内の余計なモノを消した後に背景をいい感じに処理してくれるという機能となります。これは使いようによってはデザイナー、写真家などのクリエイティブ系の職業の方の仕事の効率化にも繋がるのではないでしょうか。もちろんおもちゃ的に使っても楽しいですしね。

実際に使ってみて、バッテリーの持ちの良さも公称通りだなぁと思います。ちゃんと充電無しでも24時間以上バッテリーが持ちました。ちなみにうっかり充電器を忘れて一晩外出してしまい、Pixel 6aの充電を切らしてしまったことがあったのですが、純正のケーブルを使って充電してみたら0%から100%までに3時間かかりましたので参考までに。

また、Pixel 6aの充電を切らしてしまった状態でもSuicaは使うことができました。

Pixel 6aに足りていない良くないところ

一方、Pixel 6aの良くないと思ったところは以下かなぁと思います。

  • Qi(無接点充電)、バッテリーシェアが無い(6、6 Proにはある)
  • 望遠カメラが無い(6 Proにはある)
  • 顔認証が無い
  • ディスプレイ内指紋認証の反応が悪い

当たり前ですが、価格を安くするのであれば何かの機能を犠牲にしなければならないものです。Pixel 6aについては色々な機能が削られていますが、私にとっては置くだけ充電の機能が無いというのがなかなかインパクトが大きい残念な点でした。今まではケーブルを差すという手間が無く充電ができていたので楽だったし、机上がケーブルで散らかるのも嫌だったんですよね。

ただ、しばらく使ってみたのですが、私が使っているヘッドセットがTypeCケーブルでの充電が必須なため、どうせ机上からTypeCケーブルを無くすことはできなかったんですよね。それだったら差す手間が増えただけでそんなに日々の運用は変わらんなぁということに気づいたので、最終的には無くてもまぁ良いか、という結論になりました。

他にも、上位機種に比べて望遠カメラや画面のリフレッシュレートなどの機能が削られてはいるのですが、そこら辺は私はそんなに気にならない機能なので、そう考えると廉価版スマホに対する機能の削り方が絶妙だなぁと思うわけです。

ディスプレイ内指紋認証機能のあるスマホは初めて使いました。ディスプレイ内指紋認証機能が初めて世に出てきた頃はすごいなぁ、テクノロジーの進歩はここまで来たのか、と思ったものですが今やこれもメジャーとなってきたのですね。

いざディスプレイ内指紋認証機能を使ってみたのですが、とにかく認識率が悪いという点が残念に思います。ネットの情報を見ると6、6 Proに比べて6aは改善されたみたいに書かれていたのですが、1回で認識されることは滅多になくて2、3度トライしないと開錠されないのが不便だなぁと思います。ガラスフィルムを貼っていても問題無いとどこかに書かれていた気がするのですが、やはりシートを剥がせば改善されるのでしょうかね。

うーん、指の置き方とか角度とかの問題もあるのかもしれないですが、屋外で例えば散歩しながら指紋認証するといったシーンなどでは特に失敗が多いので指の汚れ具合とかも原因なのかもしれませんね。物理的なセンサーに問題を抱えているとかでもない限りはソフトウェアアップデートなどで改善される可能性もあるかと思いますので今後に期待です。

iPhoneからAndroidに乗り換えてみての感想

参考までに、iPhoneからAndroidに乗り換えてみて思ったこともメモしておこうと思います。

まずは、アカウント管理がだいぶシンプルになったなぁと感じました。Apple製品で統一をしていたときでも結局Googleアカウントは何かと便利で使用していたのですが、逆にAndroidを使用しているときはAppleのiCloudアカウントは不要になるのですよね。あと、サードパーティのサービスなども「Googleアカウントでログイン」の機能はあれど「iCloudアカウントでログイン」の機能はまだまだ少ないのでそういった点でもメリットを感じています。

iCloudメモは愛用していたので移行しなきゃなぁとは思うのですが、元々AppleとWindowsの親和性が良くないという点が不満だったのでこれも改善されるのであれば良かったなぁと思います。というのも、Windowsパソコン上のGoogle ChromeブラウザでiCloudメモを使用すると、なんかIMEの文字変換の挙動がおかしかったりして使いにくかったのです。

メモの移行先は、最近ヘビーユースしている「Notion」をメインで使っていき、ちょっとした一時的なメモなどは「Google Keep」を使用していこうかなぁと思っています。

細かいメリットとしては、私はYouTubeを良く見るのですが、なんかiPhoneでは動画視聴中に別の画面を開いたら小窓で動画を表示し続けてくれる「PiP(ピクチャ・イン・ピクチャ)」の機能が使えなくて不便に感じていたのですが、Pixel 6aに変えてからはデフォルトでPiPが使えたので作業効率が上がった点が良かったなぁと。Androidを作っているのもGoogle、Pixelシリーズの発売元もGoogleで、YouTubeもGoogleが運営しているのでそういった統一感があると何かと便利なことが多いものですね。

Apple Watchについては愛用していたのですが使用ができなくなってしまったので、折角の機会なので代替のAndroid向けスマートウォッチを色々試してみたいなぁと思います。

終わりに

Pixel 6aは価格が安い割に必要な機能が揃っており、万人におススメできる素晴らしいスマホだと思います。ディスプレイ内指紋認証は精度には不満はありますが、買って大正解でした。

機械学習、AI処理に適したプロセッサを積んでおり、それを活かして退屈な文字起こし作業を代行してくれたり、翻訳・執筆・デザインなどのクリエイティブな作業のお手伝いをしてくれるというのも大きなメリットだと思います。

OSのアップデートが早いというのもPixel系スマホのメリットなので、今後どんどん改善されて使いやすくなっていくと思います。

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