関西のサウナー以外には馴染みが薄いモノであろう「サウナパンツ」。私も関西のサウナで初めてコレに出会ったとき、使い方が分からずに戸惑いました。
この記事を読むことで、サウナパンツの使い方やマナー違反とならないための注意点などが分かるようになります。
関東のサウナーには馴染みが薄い「サウナパンツ」
サウナパンツを穿くことの利点
サウナパンツは、サウナ施設で使用されるトランクス型の下着の一種です。サウナに入る前に着用し、サウナに入ってから汗をかき、終わったら洗濯します。
サウナパンツ利用者側の利点としては、汗を吸収してサウナ内で快適に過ごすことができるという点が挙げられます。加えて大事な部分が隠れることでプライバシー性が高まるという効果も。
一方、サウナ施設運営者側の利点としては、サウナ室内を汗などで汚れることから防ぐことができるという点が挙げられます。役割としてはサウナマットと同じようなものでしょうか。
サウナを楽しんでいると、たまに撮影が入ることがあります。そんなときはサウナパンツを穿いていれば安心できますね。
サウナパンツは東海地方から九州地方にかけての文化
私が初めて山積みになったサウナパンツに遭遇したのが、大阪府の「サウナ&カプセル AMZA(アムザ)」でのことでした。
関東の首都圏のサウナはそこそこ巡ったのですが、サウナパンツが置かれている施設に一度も出会ったことが無かったのです。
噂ではサウナパンツの存在は何となく知っていたものの、アムザでは使い方が分からず戸惑ってしまいました。当然フロントで説明も無かったですしね。
その後、実際に日本全国のサウナを色々回って確認した、サウナパンツの置かれているサウナ施設は以下です。
これを見るに、サウナパンツは東海地方から九州地方にかけての文化だと推察されます。なお、沖縄のサウナは4か所ほど回りましたが、サウナパンツの文化は見られませんでした。
なお、同じ岐阜県内でも、「大垣サウナ」はサウナパンツ有りで、「新岐阜サウナ」はサウナパンツ無しでした。このことから、サウナパンツは老舗サウナに多い文化なのかもしれませんね。
「サウナパンツ」の代表的な使い方2点
サウナパンツの使い方は、大きく分けて以下の2つがあります。
- サウナ室でサウナ入浴中に着用する
- サウナ施設内で館内着代わりに着用する
以下に詳しく紹介していきます。
①サウナ室でサウナ入浴中に着用する
サウナパンツが山積みされているサウナ施設であれば、山積みされているものから1枚サウナパンツを取って着用してからサウナに入浴するというのが基本的な使い方です。
サイズごとにサウナパンツが色分けされている施設もありますので、自分に合ったものを取るようにしてください。
中に下着としてのパンツは穿かず、直接サウナパンツを着用します。
ただし、サウナに入るときのサウナパンツの着用が「義務なのかどうか」については施設によるようです。
例えば大阪府の「ニュージャパン梅田」では、サウナ時のサウナパンツの着用はルールとして明記されていました。なので、ここではしっかりと着用して入るべきでしょう。
一方、大阪府の「アムザ」や岐阜県の「大垣サウナ」などは、ルールとして明記されてはいなかったです。そのため、どうやらお客さんを観察する限りでは、サウナパンツを穿いても良いし、穿かなくても良いということのよう。むしろ人数的には穿いていない人のほうが多かったです。
後述のマナーの項でも記載しますが、水風呂に入る際には結局サウナパンツは脱がなければならないので、着脱が少々面倒なため「だったら初めから穿かなくて良いか」となるのかもしれませんね。
なお、サウナ入浴後に脱いだサウナパンツを返却する場合については、大抵の施設では脱いだサウナパンツを入れる箱が設置されているので、脱いだらその中に入れればOKです。
②サウナ施設内で館内着代わりに着用する
スパエリア前だけでなく、ロッカールームにもサウナパンツが山積みになっているサウナ施設の場合は、サウナパンツを館内着のボトムス代わりに着用するというルールになっている場合があります。
サウナによってはTシャツ+短パンスタイルの館内着が用意されている場合があります。一方で、例えば「ニュージャパン梅田」や「アムザ」などはガウンしか用意されていません。その場合は、ガウンの中身として館内で過ごすためにサウナパンツを利用するのが良いでしょう。
「サウナパンツ」利用時のマナー、注意点
サウナパンツを使用する際、マナーとして注意しなければならないことがあります。
- サウナパンツがビショビショのままでサウナに入らない
- サウナパンツを穿いたままで水風呂やお風呂に入らない
- サウナパンツを無駄遣いしない
以下に詳しく紹介していきます。
サウナパンツがビショビショのままでサウナに入らない
これはタオルと共通したマナーとなりますが、汗などでサウナパンツがビショビショに濡れた状態でサウナ室に入るのはご法度です。
それはサウナ室に対する思いやりでもあり、他のサウナーに対する思いやりでもあります。汗などでサウナ室が汚れてしまうことを防ぐというのと、水滴をまき散らして他人にかかってしまうのを防ぐためですね。
サウナ室に入る前に、タオルと同じようにサウナパンツを絞って水分を少しでも減らしてから入るようにしましょう。
サウナパンツを穿いたままで水風呂やお風呂に入らない
サウナパンツを穿いたままで水風呂や他のお風呂に入るというのもご法度です。こちらもタオルと同じマナーですね。
汗や抜け落ちた繊維などでお風呂を汚してしまうため良くない行為となります。
必ず、水風呂やお風呂に入る前にはサウナパンツを脱いでから入るようにしましょう。
ぶっちゃけ、温冷交代浴を繰り返すサウナーにとって、いちいち水風呂の前後でサウナパンツを着脱するのは面倒ではありますけどね。
サウナパンツを無駄遣いしない
サウナパンツは大抵はサウナ施設に山積みにされているため、使おうと思えば何枚も何枚も使うことが可能です。
特にサウナ→水風呂→休憩を何ループも繰り返すサウナーにとっては、水風呂の前にサウナパンツを脱ぐたびに返却して、サウナに入る前にまた新しいサウナパンツを取って穿きたくなる気分になるところ。
ただし、サウナ施設側の目線に立ってみると、サウナパンツ1枚1枚に対して運搬して洗濯するというコストがかかっています。
流行りの「SDGs」とまではいかないかもしれませんが、持続的にサウナを楽しんでいきたいのであれば、脱いだサウナパンツはすぐに返却するのではなくて絞って再利用するなどの思いやりも持っておきたいものです。
とはいえ、ビショビショのサウナパンツを穿いたままレストランなどの館内施設を利用するというのも、それはそれで別の問題が出てきてしまうのでその辺は臨機応変に。
終わりに
この記事では、以前の私のようにサウナ施設で初めてサウナパンツに出会って戸惑ってしまっている方に向けて、サウナパンツの使い方やマナー違反とならないための注意点などを記載していきましたが、参考になりましたでしょうか。
是非とも、サウナパンツでのサウナライフをエンジョイしてみてくださいね!