Fire HD 8のセキュリティを高めて秘密のファイルビューアにする方法

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Fire HD 8の化粧箱
Fire HD 8の化粧箱

人間なら誰しも、見られたくないファイルの一つや二つがあると思います。

そこで、格安で手に入るAmazonのタブレットPCである、「Fire HD 8」をカスタムして、秘密のファイルの閲覧専用機とする方法を紹介いたします。

目次

Fire HD 8とは?

「Fire HD 8」とは、Amazon製の格安タブレットPCです。一番最低ラインの構成であれば、8,980円というお手頃価格で手に入ります。自分が購入したときはセール中で2,500円引きの6,480円という破格な値段でした!

内容物はタブレット本体とACアダプタとmicroUSBケーブルのみのシンプル構成となっています。

まぁ、低価格帯なだけあって、性能はお察しレベルです。内蔵ストレージは16GBまたは32GBしかなく、CPU性能も低めなので、クリエイティブな作業には向きません。OSは「Fire OS」という独自のOSなので制約が強く、AndroidやiOSほどの豊富なアプリケーションはありません。AndroidベースのOSなのでゴニョゴニョすればAndroidとして扱うことができるようにはなりますが、それにはリスクを伴います。

しかし、8インチかつ369gという持ち運びやすいボディと、最大400GBのmicroSDカードによる拡張性によって最高のコンテンツビューアとして使えるんです。それが低価格で実現できるのでコスパの面でいいよね、って話です。

秘密のファイルを扱う際のセキュリティリスク

一方、秘密のファイルを扱うとなるとセキュリティが気になるものです。何より避けたいのは、「秘密のファイルが他人に見られてしまう」ことですよね。そうなってしまう原因は例えば以下が考えられます。

  1. クラウドがハッキングされて流出
  2. ハッキングされてネットワーク越しに流出
  3. 勝手に端末をいじられて直接見られる
  4. 端末からデータを抽出されて見られる

Fire HD 8のセキュリティ対策

そこで、Fire HD 8のセキュリティを高めて上に挙げたリスクを未然に防いでいきます。

ギフトとして注文する(①への対策)

Fire HD 8を使用するにはAmazonへの登録が必要で、基本的にはログインしないと使用できない仕様となっています。

普通にFire HD 8を購入すると、驚くことに購入時のAmazonアカウントが端末に登録されている状態で発送されます。そういえばFire HD 8の開封時、なんか開けた形跡あるビニールに包まれてるなぁと思ったんですけど、まさか人力で一つ一つ登録しているんでしょうかね。だとしたら正直気持ち悪いです…

これを防ぐには、Fire HD 8の購入時に「ギフト」として購入することでアカウントの登録されていない端末が届きます。こうすれば、Amazonのメインアカウントと端末が結び付くことを防げますね。あとはサブアカウントで登録するなりすれば個人情報の安全性が保たれます。

各種のセキュリティを高める設定を行う(①、②、③、④への対策)

ホームから設定アプリを起動します。

  • アプリと通知
    • Amazonアプリケーションの設定 → いろいろOFFにする
    • 通知 → ロック画面上 → 通知を表示しないに変更
  • セキュリティとプライバシー
    • ロック画面のパスコード → OFFからONに
    • 位置情報サービス → ONからOFFに
    • 不明ソースからのアプリ → OFF
    • 暗号化 → 電源につなぐ&80%バッテリーが必要 → 続行
    • デバイス使用状況のデータ → ONからOFFに
    • アプリの使用状況データを収集 → ONからOFFに
    • 広告ID → 行動ターゲッティング広告 → ONからOFFに
  • 端末オプション
    • デバイス名を変更 → 変更
    • システムアップデート → アップデートが押せなくなるまで全部アップデートして最新の状態にする

上記で重要なのは、タブレットの暗号化です。これを行うことでFire HD 8をPCにつながれても中身を覗かれることが困難になります。これで④の対策はばっちりです。そして③の対策のため、端末へのログインパスワードはできるだけ複雑で長いほうがよいですね。ただパスワードを失念して自分がログインできなくなってしまっては困りますが。

システムアップデートはこまめに行うのがウィルス感染やハッキングを防ぐという観点上ベストです。

あとはFireOSのブラウザアプリである、「Silk」の設定も行っておきます。ホームからSilkアプリを起動します。左上のほうの三本線のマークから設定を選択。

  • パスワード
    • パスワードの保存 → ONからOFFに
    • 自動ログイン → ONからOFFに
  • 住所やその他の情報
    • 住所の保存と入力 → ONからOFFに
  • Silkホーム
    • Amazonタブ → すべてONからOFFに
  • プライバシーとセキュリティ
    • セーフブラウジング → ONのまま
    • 「トラッキング拒否」 → OFFからONに

また、ブラウジングを行う際には「プライベートブラウジング」を使用すると多少なりとも安全かと思います。

最後に、デフォルトの画像管理アプリである「Amazon Photos」アプリの設定も行っておきます。ホームからAmazon Photosアイコンをクリック。初期状態ではまさかのAmazonのクラウドに写真とビデオファイルを自動でアップロードする設定になっているので、これをOFFにします。別に秘密のファイル管理用の端末でなければこの設定でも問題ないんですけどね…

Amazon Photosアプリ内の「その他」から設定に飛べます。

  • 自動保存
    • 写真→ONからOFFに
    • ビデオ→ONからOFFに

ウィルス対策(②への対策)

経験上、モバイル向けOSのウィルス対策アプリはロクに機能しないことが多いです。それよりも以下のような軽率な行動を行わないことのほうがよっぽど大事。

  • OSやアプリを古いバージョンのままにしてしまう
  • 変なサイトにアクセスしてしまう
  • 変なアプリをダウンロードしてしまう
  • 求められるがままに個人情報や機密情報を入力してしまう
  • ルート化(Android化)してしまう

カメラをふさぐ(おまけ)

これは秘密のファイルを見られないようにする目的に直接は関係しないですが、ウィルス感染などでFire HD 8のカメラがハッキングされて盗撮されてしまうことも十分考えられます。

こういったことを防ぐ最強の方法は「カメラをシールなどでふさぐ」ことです。原始的な方法かもしれませんがこれで100%防ぐことが可能です。Fire HD 8の低性能カメラなんてどうせ使わないでしょうし、塞いでしまっても問題ないはずです。

Amazonなどで以下のような専用の黒いシールが売っていますのでそれを使ってもよいですし、そこら辺で売っているシールを貼るのでもいいかと思います。

終わりに

ここまでの方法でだいぶFire HD 8のセキュリティ性が高まったことと思います。あとはPCにつなぐなりで秘密のファイルを転送して存分に楽しみましょう。

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