先日、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」のストーリーをクリアしてシングルのランクバトル(ランクマ)でマスターボール級に上がることができましたが、ダブルバトルにも挑戦してみることにしました。
結論から言うと「アップリュー」を軸とした重力パにいくつか工夫を加えたパーティでマスターボール級に上がれたので、そのときの構築や育成論などを紹介していこうと思います!
ポケモンSV ダブルランクバトル シーズン1の戦績
めちゃくちゃ負けましたが、ダブルバトルのほうもマスターボール級に上がれたので満足です。
シーズン1は、パルデア地方の図鑑からパラドックス、準伝説、伝説のポケモンが除外された環境になります。
階級:マスターボール級
上がったときの順位:4194位
対戦回数:70
WIN:37
LOSE:33
ちなみに、シングルバトルのほうでもマスターボール級に上がることができ、そのときのパーティ構成も以下で紹介していますのでよろしければ。シングルのほうはタルップルを軸にしています。

アップリュー軸ダブルバトル用パーティ紹介
それではパーティの紹介です。1匹1匹の詳細を順番に解説していきます。
- アップリュー
- イシヘンジン
- カラミンゴ
- ストリンダー
- ラウドボーン
- マリルリ
①アップリュー
アップリュー
性格:いじっぱり
特性:はりきり
テラスタイプ:はがね
持ち物:いのちのたま
努力値:H252 A252 S4
技構成:Gのちから / ドラゴンダイブ / ふいうち / まもる
私はタルップル推しなのでシングルはタルップル軸で挑戦していたのですが、せっかく野生のカジッチュの色違いを2体捕まえていたのでダブルのほうは分岐進化のアップリュー軸で挑戦してみることにしました。タルップルと同じく通常は赤色のところが緑色になるので、青りんごみたいで良いですね。
アップリューの種族値はこうげきの値が一番高く110あって、夢特性が「はりきり」ということもあり、役割は「物理アタッカー」をしてもらうことにしました。
専用技の「Gのちから」には、実は隠し効果として「場がじゅうりょく状態の場合は威力が1.5倍になる」というものがあります。つまり元々は技威力80のところ1.5倍の120になるということ。しかもこれに「はりきり」とタイプ一致が乗ります。これを制約なしに連打できるのに加えて相手のぼうぎょを100%でダウンさせる効果が付くのだから破壊力が高いと言わざるを得ないでしょう。
そして「じゅうりょく状態」には命中率アップの効果もあり、まさに命中率が下がってしまう「はりきり」との相性は抜群。ということで今回は重力パを組んでみることにしました。
なので残りの技は命中率が低い技でも大丈夫なはずということで「ドラゴンダイブ」を採用。あとは優秀な先制技「ふいうち」と縛られ防止の「まもる」という構成に。
テラスタイプを「はがね」にしている理由としては、環境にドラゴンやこおりやオーロンゲやヘイラッシャが多すぎて、ドラゴン技やこおり技やフェアリー技で弱点を突かれまくるので採用しました。これが結構役に立って、確定数をずらせて行動回数が増えるのが本当に偉いです。
そもそも、はりきりの倍率1.5に「いのちのたま」の倍率1.3と後述するイシヘンジンの「パワースポット」の倍率1.3が乗るのだからもう火力は十分。なのでテラスタイプはがねで正解でした。
役割対象としては以下かなぁと。くさやドラゴンが弱点のポケモンを相手にする感じですが、「ふいうち」もあるので削れたサーフゴーとかを狩るのも得意でした。
キョジオーン、キノガッサ、カイリュー、ガブリアス、サザンドラ、ヘイラッシャ、ウォッシュロトム、トリトドン、バンギラス
②イシヘンジン
イシヘンジン
性格:しんちょう
特性:パワースポット
テラスタイプ:いわ
持ち物:じゃくてんほけん
努力値:H252 D252 S4
技構成:ストーンエッジ / じならし / じゅうりょく / ワイドガード
アップリューの相方枠として、「じゅうりょく」使いの中から今回はイシヘンジンを使ってみることに。
イシヘンジンの種族値はめちゃくちゃ尖っており、とくぼうの値はまさかの20…。流石に等倍の特殊技くらいは1発は耐えてもらいたいので、HD振りにしてみました。役割としては「サポーター」っていう感じです。
特性の「パワースポット」がダブルではなかなか強力で、隣にいる味方の技の威力が1.3倍になります。これを活かしながら戦っていきました。
動きとしては、「じゅうりょく」を使えるタイミングがあれば使い、相手が全体技を使ってくるのを読んで「ワイドガード」を貼って味方を守って、それ以外の場面では殴る、といった感じでした。
持ち物は結構悩んだのですが、ただのサポーターだと読まれて放置されて隣の味方ばかりが倒されてしまうことが多くなったので、いわタイプの弱点の多さを逆利用して「じゃくてんほけん」を持たせることに。発動後は相手が慌ててイシヘンジンを倒しに来る動きが増えたので、まぁ正解だったかもしれません。「ストーンエッジ」「じならし」で殴るときのダメージも増えますしね。
「ストーンエッジ」は「じゅうりょく」との相性が良いので採用しましたが、「じならし」は隣がひこう持ちのカラミンゴだったり「まもる」持ちのアップリューのときは撃てるのですがそれ以外のときが撃てないのでうーんという感じでした。相手全体が対象のじめん技があったらいいのになぁ。
「ワイドガード」はめちゃくちゃ有用な技で、そもそもこの技の存在を知らないのかイシヘンジンが覚えるのを知らないのかは分かりませんが、最初の1回はまず読まれないので決まるとかなりのアドが取れました。しかも「まもる」と違って連打できるのが本当に偉い。後述しますが、隣のストリンダーの「ばくおんぱ」も無効化できるのでだいぶ使う頻度が高かったです。
③カラミンゴ
カラミンゴ
性格:いじっぱり
特性:きもったま
テラスタイプ:かくとう
持ち物:きあいのタスキ
努力値:A252 S252 B4
技構成:インファイト / ブレイブバード / フェイント / おいかぜ
カラミンゴもやはりシングルのときと同様、環境のTier1に位置するサーフゴーをボコボコにするために採用しました。シングルの時の個体の「つるぎのまい」を「おいかぜ」に変えてそのまま使っています。
「おいかぜ」の採用理由としては、何故かスーパーボール級~ハイパーボール級のパーティほとんどに「おいかぜ」を使うヤミカラスが蔓延していたからです。ヤミカラスには「いたずらごころ」で先制されてしまい、「ちょうはつ」も効かないのでどうしたもんかということで…。最終的には、「おいかぜ」には「おいかぜ」をすればいいじゃん、っていう結論に落ち着きました。
カラミンゴがすばやさ90族ということでそこそこ早めで「きあいのタスキ」で行動保証もあるため一度も阻害されずに「おいかぜ」ができたので正解でした。
「インファイト」「ブレイブバード」も相変わらず強く、弱点をついて相手を一撃で持っていく動きがかなり頼もしいポケモンです。
「フェイント」はシングルバトルのときでもかなり強かったのに、「まもる」を無視してダメージを与える効果がダブルバトルではかなり活躍してくれました。これによって勝てたことも多々あります。相変わらず「きもったま」との兼ね合いも素晴らしいですしね。
ということでカラミンゴは「物理アタッカー 兼 サポーター」みたいな動き方で頑張ってくれました。
役割対象は以下でしょうかね。特にサーフゴー、キノガッサ、モロバレルあたりをワンパンしてくれるのが本当に頼もしくて大好きです。
サーフゴー、キョジオーン、キノガッサ、モロバレル、バンギラス、サザンドラ、ドドゲザン、ウルガモス
④ストリンダー
ストリンダー
性格:おくびょう
特性:パンクロック
テラスタイプ:ノーマル
持ち物:こだわりスカーフ
努力値:C252 S252 H4
技構成:ばくおんぱ / オーバードライブ / ヘドロばくだん / ボルトチェンジ
ストリンダーはシングルバトル用の個体をそのまま流用しています。「ノーマル」テラスタルでタイプ一致「ばくおんぱ」が撃てるの強くね?と思ってシングルのほうでも採用していたのですが、よくよく考えてみると「ばくおんぱ」も「オーバードライブ」も全体技なんだからダブルのほうがもっと強くね?ってことでダブルでも使ってみることに。
実際試してみたのですが、モンスターボール級以下ではめちゃくちゃ刺さりました。「ワイドガード」をしているイシヘンジンの隣で「こだわりスカーフ」で上からノーマルテラスタル「ばくおんぱ」を撃っているだけで勝てた試合があることも事実です。強い。
ただ、そもそも私のストリンダーが採用しているでんき技、ノーマル技、どく技は全て無効化できるタイプが存在します。スーパーボール級からはタイプのバランスが良いパーティが増えてしまい、なかなかうまくいかないことが多くなりました。
あと、ノーマルテラスタルをしてイシヘンジンの「パワースポット」を乗せているのに「ばくおんぱ」で倒しきれずHPが1割くらい残ってしまうポケモンが結構多いのもうーんでした。特にガブリアスとか。結局返しでやられてしまうんですよね。性格を「おくびょう」ではなく「ひかえめ」にしたり持ち物を「こだわりメガネ」とか「いのちのたま」とかにすれば良いのでしょうが、先に動かれるとやられてしまうので…悩ましいですね~。
加えて、「ばくおんぱ」は味方にもダメージを与えてしまうというのも難しい点ですね。隣が「ワイドガード」持ちのイシヘンジン、「まもる」持ちのアップリュー、ゴーストタイプのラウドボーンの場合ならまだしも、そこら辺のメンバーが先に倒されてしまった場合がなかなか大変でした。スカーフなのでこだわってしまい危うく詰みかけてしまうことも多々…。味方ごと相手をぶっ飛ばしてなんとか勝てた試合も結構あったなぁ…。
明確に弱点を付ける対象は以下ですが、それに限らず「高速特殊範囲アタッカー」として等倍ゴリ押しをして勝利に導く場面が多かったです。
ヤミカラス、ヘイラッシャ、マスカーニャ、オーロンゲ、ニンフィア
⑤ラウドボーン
ラウドボーン
性格:ひかえめ
特性:てんねん
テラスタイプ:ほのお
持ち物:とつげきチョッキ
努力値:H252 C252 S4
技構成:フレアソング / シャドーボール / バークアウト / ニトロチャージ
ラウドボーンもゴースト枠としてシングルバトル同様採用しました。
モンスターボール級以下であればユキノオー率いる雪パなど、結構刺さる相手は多かったので選出していたのですが、スーパーボール級以上になると相手が途端にサーフゴー、ガブリアス、サザンドラ、キョジオーンなどのイツメンばかりになってしまったので選出率はだいぶ低くなってしまいました。
うーん、やっぱりほのおとゴーストは弱点を突かれまくりできついですね。すばやさが遅いのがなぁ。「トリックルーム」とかがあればだいぶ輝きそうなんですけどね。
とはいえノーマルやかくとうの一貫が切れるので、パーティにいるだけで役に立ってくれている大事なメンバーです。
⑥マリルリ
マリルリ
性格:いじっぱり
特性:ちからもち
テラスタイプ:みず
持ち物:オボンのみ
努力値:H228 A252 B12 D12 S4
技構成:アクアブレイク / じゃれつく / アクアジェット / はらだいこ
6枠目の「はらだいこ型」マリルリも、シングルバトルのときの個体をそのまま使っていますが、シングルの時とは違ってだいぶ活躍してくれました。
特に「おいかぜ」をしてくるパーティとオーロンゲで両壁を貼ってくるパーティに強くて、それらは初手の行動が読みやすいので「はらだいこ」を決めてから「アクアジェット」なりで吹っ飛ばしまくれるので頼もしかったです。
マリルリが居ればキョジオーンも怖くなかったのでパーティに入れて大正解でした。
このパーティの戦術について
ここまでパーティの6体の詳細を紹介してきました。
このパーティのギミックとしては大きく分けると3つあり、相手のパーティによって使い分けていく感じになります。
- アップリュー & イシヘンジンの「じゅうりょく」戦術
- ストリンダー & イシヘンジンのノーマルテラスタル「ばくおんぱ」戦術
- カラミンゴの「おいかぜ」戦術
ぶっちゃけてしまうと①の「じゅうりょく」と②の「ばくおんぱ」はモンスターボール級以下でしか通用しない感はありました。どっちも結局「分からん殺し」というかびっくりギミックというか、タネが分かってしまえば対策は簡単なんですよね。
まぁ、「ばくおんぱ」は開幕から何も考えずにテラスタルしてぶっぱするだけっていうのが通用していないだけで、普通に相手の選出が分かってきた3番手・4番手から出して上からどれか刺さる技を撃ち込んでフィニッシュみたいな動きは相変わらず強いと感じます。これはシングルでも同じ。その場合はわざわざストリンダーがテラスタルをしなくても良くて、アップリュー辺りに任せることが多かったです。
というかモンスターボール級以下だと全体攻撃をぶっぱしてくるだけのパーティが多くて、イシヘンジンの「ワイドガード」が刺さりまくっていただけとも言う…。それ以上の階級だとなかなか「ワイドガード」が刺さる場面も減ってしまい、イシヘンジンの選出自体が減っていきました。
マスターボール級に近くなってくると先発でカラミンゴ + マリルリで裏にアップリューとストリンダー、みたいな選出がほとんどでした。上にも少し書きましたが、「おいかぜ」か両壁をしてからサーフゴー、ガブリアス、サザンドラ、キノガッサ、キョジオーンなどのイツメンで殴るみたいな構築ばかりに当たるようになったからなのですが、どこかで構築の指南されてるんですかね?
この場合は「じゅうりょく」無しでアップリューを運用しなければならないので、「はりきり」のせいで攻撃が外れてしまわないか不安の中で戦っていたので心臓に悪かったです。うちのアップリューは命中60の「ドラゴンダイブ」も良く当ててくれていたのでだいぶ助かりました。ありがたい。「じゅうりょく」無しでも火力は十分高いです。
ポケモンSVのダブルバトルのランクマでマスボ級に上がってみての感想
ポケモンSVにて、推しポケモンのタルップルとアップリューを使ってシングルバトル、ダブルバトルでマスターボール級になれたので満足しました。それ以上は目指せる気がしないのでここまでにしておきます。
タルップルに続いてアップリューも、イシヘンジンすらマイナーのようで、相手パーティに1度も見かけることはありませんでした。それぞれに強みがあって、それを活かすような戦術を取ればちゃんと勝てるんだなぁというのが実感できたので良かったです。楽しかった!
私がマッチングしたパーティにはほとんど入っていなかったのでまだまだマイナーのようですが、シングルバトル・ダブルバトルの両方で一番刺さってたのはカラミンゴだったかなぁと思います。かなりおすすめですので、使ってみてください。
シングルバトルとは違い、ダブルバトルでは外国の方と当たることが殆どでした。日本人にダブルバトルは人気が無いってことでしょうか。シングルバトルよりも戦略性があって面白いんですけどね。

