SESに長く居続けると、いつかマネジメント的なことをしなければならないときが来ます。僕もリーダー的な立場で働いていた時期がありました。
プロジェクトを回す時に障害となるものの一つが「無能な働き者」の存在です。そこで、自分の経験を元に、無能な働き者への対処法を4つ紹介していこうと思います。
無能な働き者とはこんな人
こんな人、あなたの職場にもいると思います。
- 設計をやらせても手順に則ってない
- コーディングをさせても過不足だらけ
- テスト仕様書を作成させると抜け漏れだらけ
- テストをさせてもエビデンスがテスト仕様書と一致していない→案の定、のちにバグの見逃しがあったことが発覚
本人に話を聞いてみると、やる気がないわけではないらしいんです。指示をすれば素直に従って作業をしてくれます。でも何をやらせてもできない。自分よりも1.5倍くらい年上であるとなかなか注意とかもしずらいんですよね…それとなく指摘すると口では反省はしているけど実際は反省していないのか、何度も繰り返すんです。
僕の見た感じでは、その人の特徴はこんな感じでした。
- ミーティング時に他人の話を聞いていない
- コミュ力が欠如しており、わからないところを他人に訊かない
- 自己流でやってしまう
- 勘が鈍いのでパクり方が下手
- 無駄に年だけは重ねている
こういった人が作成する成果物は品質がかなり悪いため、のちに「品質向上」として他のメンバーがフォローしなければならず、大変な手間となってしまいます。
僕の思う対処法4選
では無能な働き者をどう対処したら良いのでしょうか。
1. ベストな対処法:面接ではじく
プロジェクトの要員確保時の面接で不採用とする、これができれば一番だと思います。
でもこれがなかなか難しいんですよね…面接という短時間でその人の本質まで見抜くのは至難の業だと思います。実際に雇ってみないと分からないこともありますよね。
しかもこの好景気なので、人を募集してもなかなか来ないんです。そのためこちらとしても正直選り好みできる余裕はなかったりします。中には、優秀な人との抱き合わせでねじ込まれてくるケースとか、プロジェクトのステークホルダーが強引にねじ込んでくるケースとかも…
2. 早急にプロジェクトからさよならしてもらう
参画前にはじけなかった場合、無能な働き者と分かった時点で即プロジェクトから去ってもらうのが良いです。
無能な働き者が自社の社員である場合は法律上なかなか会社自体を辞めさせることはできないと思います。その場合は別のプロジェクトに飛ばしてもらうとか。
自社の社員でないのであれば契約の問題とか会社間の政治的な問題ですぐに去ってもらうことが叶わない場合もあるでしょう。
3. 育成する
今後を考えるなら無能な働き者を育成して「有能な働き者」に変えるのもありでしょう。
ですがそれは多分根気のいる作業となると思います。人間の性質を変えるのって本当に難しいです…また、プロジェクトにそんな体力がない場合も多いでしょうね。
4. 何もさせない
無能な働き者を面接ではじくことができず、切ることもできない、育てる余裕もないのであれば、僕の経験上、もう「何もさせない」のがベストです。
こういう人に何かやらせると、必ず品質の悪い成果物が出来上がります。下手したらイチから作り直したほうがマシみたいな成果物が。最終的には他のできる人が被害を被るんです。だったらその人が自分で作ったほうがプロジェクト全体としてはプラスですよね。
終わりに
実際の経験から、無能な働き者への対処法を考えてみました。
プロジェクト管理は大変な仕事ですが、少しでも参考になれば幸いです。